チューブラータイヤがサイドカットで昇天なされました。
ふんどしも剥がれています。
長い間ご苦労様でした。
但し、タダでは転びません
今回はサイドカットの予防策をやってみます。
乗り方では無く予防整備。
で対策をしてみようと思います。
破れたタイヤは、修理不可能です。素直に交換です。
最近はずっと、SOYOスーパーマキシマム-290です。
買いに行ったら、在庫切れ、、Vittoria ラリー を試してみます。
ここでサイドウォールに注目。
新品タイヤは、なんか塗ってますよね。明らかに塗ってますよね。
この表面の黒い色はタイヤ使用数週間で、色が薄くなり飴色になります。
以前から薄々感じていたのですが、
チューブラータイヤのサイドウォールのゴムは劣化が早い
新品から数ヶ月後には、サイドウォールから劣化したゴムの粉らしき物がポロポロと、崩れ落ちてきます。
サイドカットに至る経緯を検証してみます。
- サイドウォール表面に塗布されている「黒い何か」が剥がれ落ちるor劣化する。
- サイドウォールのカーカス繊維を束ねているゴムが劣化する→これが劣化後粉状にポロポロ崩れ落ちてくる成分?
- サイドウォールのカーカス繊維が劣化する
- 少し擦っただけ、走行中のたわみで、カーカス繊維がちぎれる。→サイドカット。
ここで、劣化をさせる要素は、「紫外線」「オゾン」「物理的」と仮定してみます。
「物理的」これを取り除くのは不可能です。盆栽にするしかありません。
「紫外線」「オゾン」については新品のタイヤサイドウォールに塗られている何かにヒントがあるのでは?と思い実験してみます。
「紫外線」「オゾン」からサイドウォールの繊維とそれを束ねているゴムを守ってやる。遮断するためにサイドウォール表面に何かを塗る。方向で考えてみます。
女性が日焼け止めを塗って肌の劣化を予防するのと同じですね。
候補は、
- 靴底補修剤 「セメダインシューズドクターN」 主成分;ポリウレタン
- ゴム用接着剤「ヘンケル黒ゴム接着剤」主成分;CRゴム
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あちこちのサイトで沢山の方が、タイヤの石・ガラス片の小穴充填に、黒ゴム接着剤を利用して、良い結果を報告しておられます。
流動性が良く、主成分は安定性の高いCRゴム。第一候補にしていました。
が、ホームセンターで成分表を見てみると、
クロロプレンゴム・有機溶剤・酢酸ビニルetc。
物性的に安定していないサイドウォール素材に対して有機溶剤は、刺激が強すぎると思い、溶剤の入っていない第二候補の「セメダインシュードクターN」に決定。
材質がSBRと予想されるトレッド面に使用する際は、有機溶剤を利用しても問題なさそうですが、サイドウォールに使われているゴム素材や、更にタイヤ内部・チューブにまで、流動性のある接着剤と有機溶剤が、付着するのはNGと判断しました。
作業自体はサイドウォールに指でヌリヌリという超原始的な方法。
黒色は、染料のようです。
雰囲気的には、新品のタイヤっぽい仕上がりです。
表面にうっすらと塗膜ができあがって、
空気を抜いて、クニュクニュ揉んでみても、剥がれそうにもありません。
期待できそうです。
靴補修用品繋がりで、アドカラーにも友情出演をお願いしました。
水溶性のアクリル樹脂っぽいバインダー素材と、黒顔料、フィラー剤、ワックスが主成分のようです。
アッパー用ですが、これも使用目的が靴なので、柔軟性・耐摩耗性はそこそこあると思われます。
塗ってみた感じでは、乾燥が早く黒々とした雰囲気です。
シュードクターよりも、繊維内部にしみこむ感じです。柔軟性も問題なく剥がれる心配はなさそうです。
案外使えるかも知れません。
取り敢えず今回は、シュードクターNを継続使用する後輪の「SOYOスーパーマキシマム-290」のサイドウォールに塗って、転がりやコーナーリング時のサイドウォールのしなり等、様子を見てみることにしてみます。
その後の効果の程は、、、
こちら。