お気軽海外生活

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最近の車

レンタカーを借りた。
帰国中何かとバタバタしていたのだが、今日はぽっかりと時間が空いている。
父親が去年白内障(だったと思う)の手術をしてから、運転に不安があるとのことで、車を降りてしまった。したがって実家には、車がない。ちょっと足を延ばしてみたいところもあったし、父親も行きたい所があるというので、レンタカーを借りてみた。
最近の車は、非常に良く出来ていると感じた。走り出してみて、車内のキシミ音が一つもない。室内も、小物入れ・各部のスイッチ等の使い勝手も、申し分ない。排気量1.0とのことだが、車重の軽さも手伝って、キビキビ走る。すべての人が満足出来る車に仕上がっている。
改めて、最近の車の凄さを思い知らされた。
しかし、この車を自分の車にしたいかと聞かれれば、即座に、Noと言ってしまう。エンジンにトルク感がない。たぶん燃費を考えて、常用回転数域のガソリンが希薄なのでは?と思う。ボディー剛性も感じられない。借りた車には、細ーいラジアルが履かせてあったのだが、それでも足がスムースに動く感じがしない。ブレーキを残してハンドルを切り込むともうダメ。バルクヘッドを境にてんでバラバラな動きをする。FF車にとっては致命的なハンドリングとなってしまう。衝突安全性を考えた場合、車室以外はトカゲのしっぽ切り的構造でなければ、試験数値が向上しないので、当然と言えば当然かもしれない。
けれども、これらの欠点は裏返せば、すべて消費者に対するメーカーのサービス精神。いくらあら探しをしても、この車には、欠点がなかった。

改めて、普段乗っているチェロキーを考えてみた。ひいき目に見ても、あらだらけの欠陥車に思えてくる。でも結構気に入ってたりする。当然気に入らない部分を、自分好みに、仕上げていった結果ではあるが、基本的には、消費者を人間として見て作られた車か。商品を工業規格品として見て作られた車か。と言う違いが大きいような気がする。
でも、移動手段としては、工業規格品を選ぶべきのような気がする・・・。矛盾。