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帰瀋陽

金曜日~日曜日まで吉林省へ出張に出ていた。
少し辺鄙な所だったので、結構疲れる。何が疲れるかというと、瀋陽ではここ最近完全に忘れられていた、"ボッタクリ"と"マナーの悪さ"。
空谷に着くなり、悪質なタクシーの客引き。「いらん」と言っているのに、腕は引っ張るは、荷物は引っ張るは・・。ホテルを出る時には「備品が足りない」とか何とかで過剰請求。一昔前の瀋陽を思い出す。
当時よりも、中国語がこなせるようになったからと言っても、逆に相手の言う事が全部解るようになった分だけ、よけいに頭に来る。
田舎では、まだまだよそ者 特に外国人から、ボッタくって鴨にすると言う発想は、健在である。ボッタクリ・マナーの悪さ、と言う面でも、中国の地方格差というのは、大きく、まだまだ存在する。

気を落ち着けて仕事の合間に、「農貿市場」要するに生鮮食料品が並ぶ市場、をぶらりとしてみる。この時期と言えば、"松茸"。中国松茸本場お膝元である。
市場の一筋が、松茸特設会場かと思えるほど、ドブッァ~と、松茸が非常識な程並んでいる。値段を聞いてみると、驚きの安さ。ボッタクリの経験を生かして、まず地元民に伝える価格を、聞き耳たてて市場調査。その後値切りにはいる。
商品としては、一級品は日本に輸出されているので、少し形の悪い物が多い。店側でも虫のいる物、傘の開ききった物、ハネ物として安く捌いている。店にある上物から、さらに自分で、好みの物を選んで箱に詰める。ちょっとくらい曲がっていても、傘が開かず虫食いさえなければ、味に変わりはない。日本に時間を掛けて送られた物より、新鮮で香りもムンムン。トロ箱に松茸を満載して、抱えて帰ってきた。

家に帰ったら午前様と言うのに、ドアの外からプンプン臭う松茸の臭いに惹かれ、妻が蔓延の笑みで迎えてくれた。
げんきんなヤツ。