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通関

今、税関でハマっている物がある。

中国の通関は、日本と違って非常にややこしい。中国では通関業務は、「輸出入ライセンス」を持った会社の「報関員」でなければ通関申告業務を行うことが出来ない。

で、この「報関員」というのが、くせ者。
はっきり言って、税関職員と通関業者は、ナーナーの仲。税関職員は、手数料を貰って正式の「関税領収証」「増値税領収証」を発行する。
簡単に言うと(関税額+増値税額)> 手数料 であって、その差額を税関員と通関業者が山分けする。
依頼側としては、手数料+関税+増値税の金額を支払って、正式な領収証と、商品を手にすることが出来るので、文句を言う筋合いはない。
・・・なのだが・・・

さすがに最近、中国も国際化の波が押し寄せ、税関の管理が厳しくなった。(普通になったとも言える)ややこしい駆け引きが無くなったで、非常に大きな進歩。
但し、「報関員」がこの時代の流れに着いて行っていない。
今までの「ナーナー仲良し通関」に慣れきっているので、通関にどんな書類が必要なのか知らない。税関職員も同様。

これが今回通関にハマっている原因。
何で、日本人が中国語で、中国の通関に関する法律を通関業者にレクチャーせなあかんのや!! ストレス溜まりまくり。

でもある部分税関員が、法律並びに輸入商品に対する知識不足というのは、万国共通。
昔タイ土産の、象革バックが、空港でワシントン条約違反の為、多数没収されるという事件があったが、あれは全て水牛革。当然ワシントン条約は問題なし。
旅行者・税関職員、全てタイの土産物屋のオヤジに騙されていた。大体そんなぎょうさん本物の象革があるはず無いがな。
と言うのが本当の所。
空港税関内には今も返却しきれない押収品が山積みにされているというのが、日本の税関の裏話。

日本で今度実施される法律
「偽ブランドは販売目的に限らず、個人使用も禁止」
税関職員が完全に偽ブランド品を見分けられるのか?
本物と思ってそれなりの金額を払った、善意の第三者はどうなるのか? 
空港内にブランド専門質屋のオヤジが活躍する日が来るかも知れない。