最近とも言えないが、中国製製品から鉛検出による、回収問題が後を絶たない。
安価で退色性に優れた含鉛の黄色の顔料の事かと推測してみる。
ウチの会社は元々薬品販売屋。
製造メーカーに化学薬品を販売する仕事。
元々は、中国に進出してきた外国企業、特に委託加工を中国に出している日本のメーカーが、委託製造品の品質が不安定なため、品質の安定した原材料を中国の下請け工場に販売する目的で中国に進出してきた。
原材料の化学薬品が安定すれば、最終製品が安定する。という考え方に基づいての企みだったのだが、、、
実際下請け工場を回ってみると、回答は
「必要ない」
日本からの委託加工を受けるに当たって、品質のいい原材料を使うと採算が合わない。という見解である。
不安定な安価な原材料を使って、安定した製品を作ることが技術力であって、技術力を現金に換えることが工場の利益。と言う。
但し、サンプルを作るときにはよい原料が必要。
要するに、サンプルを作るときだけ良質の原材料を使って、実際の量産体制に入ったときは、安い原材料を使うという物。
当然彼らの言うように、
「不安定な原料から、安定した製品を作る」技術
は持ち合わせていない。
要するにコスト軽減で荒稼ぎをする。だから良質な原材料はいらない。
と言うことになる。
これが10年ほど前の話。
結局、積もり積もってここまでの大問題に発展。
オリンピック大丈夫か?
