お気軽海外生活

1コンテンツ1000円以内の自転車ネタが中心です。 お財布負担はライトに、整備内容はヘビーに。

水温考(考え中)

水温メーターセンサーを交換して思ったことは、
「標準仕様のメーターはアテにならない。」
じゃあ、試験室用の精度のいい温度計を持ってくれば問題解決?
これもNo。測定機器には必ず更生が必要。使いっ放しではダメ。

それより何より、そもそも水温とは何か? なぜモニターしなければならないか?という問題になってくる。

一般的に適正水温は、75~90度位と言われているが、この温度はどこの水温を基準にしているのか?

アッパーホース部分が、エンジンの熱を吸収し終え、冷却される前の一番熱い事になっているのだが、、、ここで測って適正水温?

多分冷却水の一番熱くなっている部分は、金属の壁一枚隔てた向こうでは、一分間に何千回も600度以上の燃焼が繰り返されている、エンジンヘッドの燃焼室壁際を流れている部分のはず。
超局部的な観点では、、
反対に一番低いのは、ラジエーターで冷やされた冷却水が集まってくるウオーターポンプ付近のはず。

じゃあどこの部分に標準を合わせて、冷却を考えればいいのか?

一番熱い部分。エンジンヘッド部分の水路については、沸騰して金属肌部分に水蒸気が発生すると、熱交換が悪くなりノッキング発生・パルプの作動不良を引き起こすため重要。

ブロック部分の温度管理はピストンクリアランスの適正化のために重要。

ECU用水温センサー付近の水温も、燃料噴射量・点火時期を決定するために重要。

電動ファンが付いている場合冷却状況をフィードバックして、水温制御をするために、ラジエーターロアタンクの水温が重要。

結局、水温はエンジン内全ての場所で重要になる。とすると、、
水温計は場所毎に5個は最低限必要?
現実的ではないので、結局
・水路の詰まりを無くする
クーラント濃度を管理する。
・冷却水圧力を管理する。
最終的には常識的な、冷却水管理と基本設計に頼る以外に方法がない。
と言う、当たり前すぎる結果に辿りつく。

で、最終的にどこの水温をセンシングして、危険領域温度は?となると
結局よくわからないので、最近の車のようにオーバークール&ヒートランプのみの採用でも、どっちこっちない結果となる?
水温メーターの場合は、走行風の影響を受けない奥まったところでセンシングして、エンジンの調子のいい温度が適正温度という結果。
逆に適正温度でも、エンジンの調子が変だと、冷却系統に問題アリとの判断する。

水温は奥が深い。考えれば考えるほど訳がわからなくなってきた。