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「産業革命」 エコと温故知新

ジーパンが好きである。
穿き込んでいくに従って出てくる、ヨレ・捻れ・縦落ち・ヒゲ?
ケミカル屋さんの端くれとして、激しくダメだと思う。
日光堅牢度無し、乾湿共に摩擦堅牢度無し、耐洗濯性極度に悪し。
生地の評価としては最低ランク。
 ジーパン=デニム=インディゴ
インディゴは藍、要するに草木染めから派生した合成染料。

産業革命で有名なのは、ワットルの蒸気機関・誰かの紡績機。
化学の分野で革命的な物は、それから約100年後のインディゴの化学的合成。自然界の物質を初めて人類が作り上げた。
もっと言えば、神の創造物の領域に人類が足を踏み込んだ記念すべき作品。
産業革命時代の化学と言えば、クロム鞣の発見。それまで皮の鞣しは植物鞣し。これを化学物質であるクロムに置き換えただけ。因みに「たった置き換えるだけ」の事に人類は何千年もの時間を浪費している。

ジーパンの話に戻ると、個人的には「体に馴染んだ物」が好き。服でも、車でも。
ジーパンだとクタクタになって、色がはげていても、それが「おっ良いね~、アジ出てる」と周りから認識してもらえる。
それが他の服だと、「何あれ?きったねー、みすぼらしー」となる。
最近の若い子のダメージ物(破れてる)自分的にあれはさすがにダメ。
新品を何でわざわざボロくした物に高い金を払うのか、その意味がわからん。
昔の出始めのリーバイスのビッグE生地が丈夫で良かった。ガンガン穿き込んで色が抜けてきても生地がしっかりしてる。
90年代に入ってからのビッグEは生地がダメダメ弱い。買うのをやめた。最近の安物ジーパンの方が丈夫。
要するに、ジーパンは高級品程昔と同じような低品質。安い物程技術が進歩している。

中国の3大発明は、紙・火薬・羅針盤と言われているが、黄河文明の縛りをなくせば、「フリーズドライ」を入れてあげたい。
フリーズドライは元々中国東北部の民間貯蔵法。乾燥した寒い所に長ネギをほったらかしにしただけの物。今でもみんなやっている。満州に滞在経験のある技術者が日本に持ち帰って工業化した。と言われている。

科学技術が発達すると共に、環境汚染・使い捨て問題がクローズアップされてきている。

案外、エコ・無公害・食の安全は、古きを見直してみると、解決があるのかもしれない。