お気軽海外生活

1コンテンツ1000円以内の自転車ネタが中心です。 お財布負担はライトに、整備内容はヘビーに。

自転車温故知新

最近の自転車の技術について。

最近の自転車に用いられている技術が、昔々見た事があるような気がしてならないのは、年のせいでしょうか?

●SISシステム
変速器を作動させる時に、昔の自転車はフリクションタイプと呼ばれる、どこでも止まるレバーを使って、手の感覚で1速→2速→3速・・と変速をしていました。
現在は、変速レバーは往復運動で上げる、下げると一段ずつ決められた寸法だけ変速器が動いて1速→2速→3速・・と変速してくれます。
子供用の外装変速器などは、レバーに1.2.3....と刻んでありレバー位置が即ち変速器の作動段数となっています。これも名前はSISシステム。

昔の自転車は、、、前置きしましたが、その一昔前には、ジュニアスポーツ車(その当時はスーパーカー自転車と言っていたような?)
これの変速レバーの取り付け位置は、トップチューブに装着されていて、これが正にSISシステム。当時は5速変速でしたが、カチッカチッと一段ずつ変速する構造になっていました。子供が操作するには手の微妙な感覚で、ギアと変速器を同調させるのは難しいので、この方法が採用されたんでしょうね。

三味線の棹上を手の感覚で押さえて音程を作り出す方法と、ギターのフレットの切ってあるネックとの違いでしょうか?


●Di2システム
最近の変速器はすごい進化です!! 手元スイッチで変速器を電動制御。
と思っていたら、これも昔のスーパーカー自転車で変速レバーがHバターンになっておりこれが電動で変速器を制御していたはず。これも昔の技術の掘り起こしですね。


●ディスクブレーキ&油圧ディスクブレーキ
最近はオフロード車から、徐々にロードバイクにまで採用の幅が広がってきているディスクブレーキ。これも昔のジュニアスポーツ車で採用された技術でした。


オーバルチェーンリング
これも昔のジュニアスポーツ車に採用されていた技術ですね。
確かチェーンの長さがクランク半回転毎に長くなったり短くなったりして、リヤディレーラーのテンションが追いつかなくて、高回転時にチェーン外れが頻発した様な記憶があります。現在の技術で解消できたんでしょうかね?


最近話題の技術、実は40年程前に既に実用化されていた技術が再び脚光を浴びてきてるんですね。温故知新!!


翻って自動車の最新技術
昔一世を風靡したアクティブ後輪操舵。日産だとHICAS。ホンダの4WS。ぽっと出の技術は今はもう無くなっていますね。今はサスペンションジオメトリーとブッシュチューニング、さらにはトランクションコントロールで制御されて、全く出番がなくなっちゃったようです。

その他には、液体封入エンジンマウントを制御してエンジン振動を軽減するシステム(これはまだ採用されているのかな?)、タービンのボールベアリング、セラミックベアリングを使った軸受け。ディーゼルエンジンの副燃焼室&セラミックグロープラグ。
この辺りも過去に追いやられてしまった技術。

昔、M社がやっていた「フルラインナップターボ」これは最近ダウンサイジングターボで、ヨーロッパ辺りでは復活してますね。本家本元のM社さんはやってないようですが、、、


さぁさぁ、自転車で次に出てくる温故知新技術は?
・リトラクタブルライト、、、
これは無理ですね。
・FFシステム、、、
フロントチェーンリングにフリー構造を持たせて、リアスポロケットは固定。
こうする事によって、ペダルをこぐ足を止めても外装変速器で変速ができるシステムです。
これなんかは、MTBに採用されると結構良いんじゃないでしょうか?
その他町中を走る事の多いクロスバイク。信号待ちの時に惰性で流しながら再スタートに備えてギヤを落とす事ができますからね。

最近気になった新技術
「freePower」
http://free-power.jp/
これって、昔のクロモリフレームは、チェーンステーがたわむ事によって得られた効果を、現在全盛の硬いアルミフレームでも実現できる技術の様な気がしています。やっぱりこれも温故知新。


新しい技術の中に脈々と受け継がれる基礎技術のDNA。
ロマンですねーーー。