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やっぱりクロモリフレームが好き ~3

一流選手が使っているブランドのフレームだから問題ない。でしょうか?

工業製品である限りは、製造中の公差は必ず出てくると思います。

当然メーカーとしては、精度の良い物は手元に置いて、スポンサーチームに供給し、それ以外を外部に販売してることと思います。

「あの選手と同じ自転車」であっても、見た目は同じ自転車でも、精度的には同じ物とはいえないと思います。

当然、ブランド品/高級品なので、不合格品はブランドイメージを守るために市場に流れることは無いと思いますが、歩留まり率は企業利益に直結するため、結構甘い品質管理をしているメーカーも多いと思います。

「クロモリフレームが好き」と言ってますが、細かく言えば、「ラグ付きクロモリフレームが好き」
アルミにしても、クロモリにしても、溶接で組み立てているフレームには疑問が残ります。

母材を溶かして製造するため、熱により金属の組織が変化することは避けられません。アルミフレームは溶接後全体をオーブンに入れて熱処理されるようですが、本来の素材の強度が担保されているのでしょうか?
ネット上で破断したアルミフレームの写真が公開されていますが、溶接の熱が入った部分と、熱の伝わっていない部分の境目で破断している物が多く見受けられます。

ラグ付きクロモリフレームの「鉄の組成が変化する温度以下でのロー付け」という製造方法は、素材の設計通りの強度が保証される最良の方法ではないかと思います。
現在の技術であれば、ラグを使った接着仕上げのアルミフレームというのが強度/精度面で良い物ができるのではないでしょうか?
実際ジャガーのアルミモノコックフレームは、溶接じゃなく接着剤で製造されているようですし、、、

フロントフォーク素材は、正面衝突時の衝撃吸収性という面で、粘り強く変形しながら衝撃を吸収する鉄素材は魅力的に思えます。

何故こんなにクロモリ素材に執着するかというと、
カーボンフレームのシートステーが折れ、乗っていた方の太ももを貫通すると言う痛ましい追突事故を目撃したことがあり、それ以来粘りのある折れないクロモリ素材の良さを再認識しました。

つらつらと与太話を書いてみました。