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ポジションセッティング

弘法筆を選ばず

弘法大師はどんな筆を渡されても、その筆の特性を見極めて、その筆に合った字体(草書・楷書etc)をサラサラっと書いてしまう「真の書道の達人」
と言うことらしいです。

弘法大師ならどんなボロい筆でも綺麗な字が書けてしまう。
って言うマジシャン的テクニックの意味では無いそうです。

何の話かというと、自転車のポジションセッティングも、そんな物かな?
と言うお話。

最近は、ネットの情報があふれていて、ポジションも乗り方も大変参考になる記事が沢山あります。
自分には何が最適なのか?わからなくなってしまいます。

翻って自動車のシートポジション。
レンタカーを借りても、すぐに自分の好みの位置にササッと合わせていることと思います。
また、一般道から高速道路に上がったらすぐにシートバックを1ノッチ程倒して、高速巡航ポジションに変更されるんじゃないでしょうか?

個人的には、自転車も自動車と同様、基本さえ押さえていれば、各自好きなようなセッティングにすればいいんじゃないかと思っています。
身長・手足の長さ・柔軟性・筋肉の付き方、誰一人として全く同じ条件はないはずなので、万人向けのポジションって定義できないはずです。

乗り方にしても、登坂・コーナー・巡航・向かい風、、万能のフォームがあるわけでもありません。
最近よく見かける「お辞儀乗り」も昔からランドナーツーリング派はこのフォームで走っていたように思います。
重たい荷物を積んだキャンピング車で坂道を登るために、積極的にアンクリングを利用しましょうと紹介されていた時期もありました。

幸い自転車の場合は、ドロップハンドルで持つ場所の自由度も高いし、
サドルも、自動車のフルバケットみたいに決まった座り方しかできない物でもないし。
一度ハンドル・サドルをセッティングしたらその後は、それ以外の乗車フォームは受け付けないと言う物ではないので、
発進~加速は骨盤を立てて、スビードがのって巡航状態になれば、骨盤を寝かせて。
と変化してもいいのではないかと思います。

弘法筆を選ばず
ポジション・セッティングを悩むレベルであれば、基本的な自転車の性能に問題は無いと思うので、自由に乗りこなせるようになりたい物です。

サイクルモード2019in大阪に行って、色んな自転車に乗らせて貰った結果
「自分にジャストフィットのセッティングじゃない自転車」
に乗っても十分楽しめたので、ふとこんなことを考えてみました。