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ピストン棚落ち

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仕事から帰ってきて車を停めて家に上がる途中、駐輪場に停めている原付の横を通り過ぎる時、ふとヘッドボルトを緩めている姿が目に浮かんだ。「来月女房が日本に帰っている間に、EGいじるかな。。」

家に帰ると、女房が開口一番「大変なの」
「原付がブーンって言ってて急にシャカシャカって止まったの。」
訳分からん。
話を要約すると、異音がしてエンジン停止。その後エンジンは掛からない。キックはできる。止まる時はおとなしくスッーと停止。
点火系等が怪しそう。
様子を見てみる。CRC556を吹き込んでもエンジンが掛かる様子もない。
プラグの点検。結構バラさないとブラグにたどり着かない。点火良好。
???。キャブを卸してリードバルブの点検。特に問題なさそう。
プラグ穴を指でふさいでキックすると、圧縮が弱々しい。
一気にエンジンをバラすと、出てきたのは棚落ちしたビストン。
これじゃスッーと止まってないだろう。
ビストンリングを外そうとすると、バキバキに折れている。見あたらない部分もあるし、ピストンピンを抜く段になって暗くなってきたので、今日の作業はこれまで。
この間約1時間半。さすがに原付2stエンジンは構造が簡単で、あっという間に作業ができる。4輪だったら補器類も外し終わってない状態。原付は、いじるには、ちょうどいい構造。

夕食後、外した部品を室内に持ち込んで点検。ン?なんかたんない。お~キャブを置き忘れてきた。2時間ほど、外で置き去りにしていた。
点検の結果シリンダーもアウト。排気ボート下、ビストン下死点リング部分に激しい段付摩耗。
たぶん組み込みで、芯を出さずに組み込んで、そのまま使っていて、ピストンの首振りが強くなって、ビストン側圧上昇→棚落ち。と言うところ。結構いい加減な工場管理である。