サドルの表革張り替えネタです。
張り替え+あんこ増しを行います。
まずは、元々の表革を剥がします。
このサドル、以前にクッション性向上を目論んで、後ろ側にあんこ増しをしています。
今回は、表革がやれてきたので張り替えついでに、更なるあんこ増しを行います。
あんこ増しに使用したスポンジ材はこれ。
200×200mm一枚ホームセンターで、200円ちょっと。以前から使っていますけど、これまで耐久性等々問題が出たことが無いため、ずっとこれを使っています。
適当な場所に貼り付けます。
使用接着剤は、定番のG17
も良いのですが、お勧めは、ダイソーのゴム・革用接着剤。
接着力は問題なそさうです。
安い理由は、有効成分の含有量の低さ。要するに、薄い・シャブシャブ。
ゴム・革用接着剤(25mL)jpbulk.daisonet.comアカンやん、、、 と思われそうですが、これが優秀です。
革。特に裏革を接着する際には、成分が濃いと巧い具合に染み込んでくれません。
そのため、G17を革に使う場合には、普段はうすめ液で希釈してから使います。
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塗料用ラッカーうすめ液の代用も可能です。
ダイソーの接着剤であれば、元々薄まった状態で売られているため、希釈の手間が省けるので、ベストチョイスです。
心ゆくまで形成します。大まかにカッターナイフで切り出してから、粗め(♯80-120程度)のペーパーで仕上げていきます。
軽石お勧めです。サクサク削れて目詰まりも少なく、
・パンク修理のチューブのヤスリがけ
・ブレーキシューの劣化面研磨
にも威力を発揮するので、一本持っていても損はないです。
厚度1.2mmの馬革の端切れが手元にあったので、買いに行くのも面倒くさいのでそれを利用。
表革に一本直線を引きます。サドルのセンターとなる大切な基準線です。
愛用のマーカー「ユニボール金」
革にも着色しやすい。見やすい。ウエットティッシュで簡単に拭き取れる。入手性が良い(CanDo)。
先ほどのセンターラインを基準に、革をタッカーで仮止めします。
サドルのふちを型取
2まわり大きめに裁断します。
一回りは、折り返しの「のりしろ」。
外側の一回りは、「つまみ」。
接着剤は「のりしろ」だけに塗布します。
最外周にまで接着剤を塗布すると、貼り付け時に指先が接着剤まれになり作業効率ダダ下がりとなります。
ふち取り線の直線部分以外の外側は、漉きを入れます。
別たち
若しくは
アートナイフpro平刃
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ひとまず先端のみ接着します。
続いて、センターのラインを合わせて後端を接着します。
後はこんな順番でしょうか?
引っ張りながら、
③一番凹部分を接着
④⑤凸部分先端を接着
その後、点と点を繋ぐ部分を曲線に合わせて絞り込みながら皺がでないよう努力しながら貼り付けます。
接着剤が乾いたら、つまみ部分を切り取ります。
出来上がりです。
これ位の皺なら、後でヒートガンで炙れば無くなります。
ヒートガンがなければ、ファンヒーターで炙る。
アイロンをかけるのもありです。(硝化綿ラッカー仕上げの革に限りますが、、)
漉きさえ入れていれば、そこそこ纏まってくれるので、
後でリカバリーできるので、あまり神経質にならずに接着しても大丈夫です。
個人的に、サドルの形状としては、後端部分に引っかかりがある物が好みです。
UCI規定で使用禁止になるほど効率の良いサドルconcor sprintも、後端部分が立ち上がっているので、それなりに理屈があるのかな? と思っています。
流石に乗り降りの際に不便そうなので、ほどほどに後端に引っかかりを付けています。