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バランス感覚

ちょっと前に入れたガソリンの水抜き剤。人によっては賛否両論があるようですが、自分的には賛成派。

水抜き剤を入れることによる弊害も多いことは、十分承知の上。
ガソリンタンク内の汚れは、
 1.ガソリン・水共に可溶性
 2.ガソリン可溶性・水非可溶性
 3.ガソリン非可溶性・水可溶性
 4.ガソリン・水共に非可溶性
1.2.は、常にガソリンを給油し、消費しているので、大部分は常に燃焼室に運ばれて、排気管から排出されている。一部はスラッジになってあちこちに堆積している。
4.は、ガソリンタンクをひっくり返して、捨てなければならない物。
上手くいけば、浮遊してストレーナーに引っ掛かってくれる。

水抜き剤を使うに当たって、問題が出てくるのは、3.。
水はしょっちゅう入ってくる物ではない割に、このヘドロはどこからともなく進入してきて、タンク内にある少しの水に溶け込んで、時間を掛けて、濃縮されたヘドロに変化する。これが水抜き剤の影響で、一気にタンク内で浮遊しはじめて、一気にストレーナー・フィルターを詰まらせてしまう。時によっては燃料ポンプの破損等も引き起こす。

人は発生した不具合の原因を追及したがる物。これは非常に大切な事。
但し、水抜き剤を入れた→燃料系が詰まった。
水抜き剤が犯人。水抜き剤は良くない。
この考え方は、短絡的すぎじゃないかと思う。
燃料系が詰まった原因は、タンク内に汚れが多いことが原因。
水抜き剤が、詰まらす引き金を引いただけのこと。

良くも悪くもバランスが取れているので、それを無理矢理壊さない方がよい。
と言う意見もあるが、自分的には水抜き剤ごときで、壊れるバランスなら、壊した方がよい。と思っている。
バランスが壊れることにより、燃料タンク内の大掃除ができる。ストレーナーは、金額的にも安いし、そのうち交換が必要な物。ちょっとくらい頻繁に交換しても、燃料タンク内がキレイな方が気持ちが良い。
オイルに添加するエンジンフラッシング剤もそう。
普通であれば、オイルフィルターに詰まった汚れを捨てて、キレイさっぱりのはず。ストレーナーを詰まらせて、エンジンが焼き付くのは、極端に汚れたオイルをほったらかしにしていたのが元々の原因。

これは、クラッチとミッションの関係も同様。ミッションなんかは、そうそうオーバーホールする物でもないので、半クラッチを長めに使って、ミッションの負担をクラッチで、吸収する方が得策。
クラッチの減りが少々早くても、遅かれ早かれ交換する運命にあるから、これはこれで、役目を果たして寿命になっただけのこと。
クラッチが長持ちしても、ミッションが壊れるような使い方は、本末転倒。

普段の生活でも、バランス感覚が大変重要と思う今日この頃。