自分なりのリアディレーラー調整調整方法です。
手順は
0.DM-RD0003-09-JPN.pdfをダウンロードして下さい。
1.取りつけ
2.トップ側調整
3.ロー側調整
4.ワイヤー取りつけ
5.ロー側ワイヤー調整
6.追い込んだ調整法
7.スタンド上での最終テスト
8.実走調整
1.取りつけ
ハンガーにディィレーラーを取りつけます。
チェーンを取りつけます。
ペダルを逆回転させ、スポロケトップギアとガイドプーリーのチェーン詰まりが無いことを確認します。
詰まりがある場合は、Bテンション調整ボルトを締め込んで詰まりを解消して下さい。
2.トップ側調整
マニュアル13ページ「トップ側の調整」に準じて行います。
→追い込んだ調整法6-1で更に追い込めます。
3.ロー側調整
ディレーラー本体を手で押して、ガイドプーリーをロー側に押し込みます。
マニュアル15ページ「ロー側の調整」に準じて行います。
→追い込んだ調整法6-2で更に追い込めます。
ペダルを逆回転させ、スポロケローギアとガイドプーリーのチェーン詰まりが無いことを確認します。
4.ワイヤー取りつけ
●ケーブル調整ネジが一番奥まで締め込まれていることを確認します。
リアディレーラー本体以外にも、フラットバーではSTI側にも装着されています。
車体によっては、フレームのアウター受けに調節ねじがついている物もあります。
全ての調整ネジを確認します。
●アウターがアウター受けの奥まで着座していることを確認します。
以上全て確認されたら、マニュアル13・14ページ「インナーワイヤーの固定」に準じて行います。ケーブルを装着します。
5.ロー側ワイヤー調整
SISレバーを操作して、目一杯ワイヤーを巻き取ります。(最もローになるようにレバーを操作します)
殆どの場合は、一番ロー迄チェーンが移動しないと思います。
・ローから3枚目までしか移動しない
→インナーワイヤーの固定ボルトを緩めてワイヤーを固定し直す。
その後「ローの一枚手前までしか移動しない」の調整に進みます。
・ローの一枚手前までしか移動しない
→ロースポロケットにチェーンが移動して、音鳴りがしなくなるまで、調整ネジを緩めます。
ここまでで、日常使いには問題の無い程度までに調整されていると思います。
更に一歩踏み込んだ調整はマニュアル15ページ「SISの調整2.ベストセッティング」を試してみて下さい。
6.追い込んだ調整法
ここからはシマノマニュアルを無視した、自分オリジナルの調整方法です。
参考にする場合は自己責任でお願いします。
SISレバーの巻き取り側(ロー変速側)は、ラッチが掛かってから更にもう少し押し込むことが出来ます。ロー側に変速するときに"カチッ"と音がして1段変速。更に押し込むと3段一気にチェーンを押し上げることが出来る部分です。
ロー調整ボルトを少し緩めることにより、ロースポロケットの更に内側(スポーク側)にディレーラーを動かすことが可能です。SISレバーから手を離すと、ワイヤーの固定位置までディレーラーが外側(エンド側)に移動し固定されます。
下の図の「A」部分の少しの隙間部分が、
「手を離した時の固定位置」と「SISレバーを押し続けた時の可動位置」の差。
となります。
このほんの少しの差の部分を利用して、変速レスポンスをチョッピリ良くするチューニングです。
最もロー側に変速すると言う状況は、負荷が大きくなり足が苦しい状態で少しでも速く変速したい状況だと思います。
時と場合によっては、この「少しの差」が気持ちの良い変速を実現してくれます。
但し「A」を大きくし過ぎるとスポーク側へのチェーン落ちの原因となるので、慎重に調整して下さい。
特にお子さんの乗る自転車は「安全性」が最も重要視されるので、変速性能が落ちる覚悟で「A」は小さく調整してあげて下さい。
同様に、トップ側の調整についても「A'」をチェーン鳴りがしないギリギリ外側にトップ調整ボルトを緩めることにより、最トップギアへの変速レスポンスが上がります。
但し、「大きなギアから小さなギアへ」「ディレーラー内蔵のスプリングによる動作」とシフトアップ方向へは物理的にチェーンが動きやすい条件が重なるため、ロー側の調整に比べて効果は大きくありません。
「チェーン落ちのリスク」と「変速レスポンス」を天秤に掛けると、そこまで調整を攻める価値は少ないと思われます。
7.スタンド上での最終テスト
これらの調整を全て終わった後、最終チェックとして、外装ワイヤー車限定となりますが、スタンド上で以下のテストを行っています。
1.SISをトップ位置に固定
2.ペダルを回します。
この時ダミーペダルを使用すると調整がスムースになります。
3.ダウンチューブ下、又は、チェーンステー下の、リヤディレーラーインナーワイヤーを手で引っ張ります。
4.最ロースポロケットの2段手前までディレーラーを動かし固定します。
5.4の位置から一気にワイヤーを引きローにチェーンを移動させます。
6.5の状態からワイヤーを押さえている手を離して、トップ側にチェーンを移動させます。
3~6の手順を、ペダル回転低速~超高速まで。Fギアアウト・イン。様々な条件で心ゆくまで繰り返します。
これらの条件でチェーンがスポーク側、エンド側に落ちないことを確認して下さい。
チェーン落ちが発生した場合は、ロー/トップ調整ボルトでチェーン落ちがしなくなるように調整して下さい。
8.実走調整
ここまで調整出来れば、安全に乗ることが出来ようになりました。
実走して、
ロー側 → ハイ側へ変速が遅い場合
ディレーラー本体のワイヤー調整ネジを締めてワイヤーを緩めます。
ハイ側 → ロー側
ディレーラー本体のワイヤー調整ネジを緩め側に回してワイヤーを張ります。
心ゆくまで調整して下さい。
但し、乗り続けることにより、ワイヤーが伸びたり、気温の上下でもワイヤーの調整は狂いますので、ワイヤー張り調整は乗る度にベストな位置を探って下さい。
以上自分なりのリヤディレーラー調整方法です。
誰かのお役に立てれば、幸いです。