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日本語と中国語 2

ちょっと気になったので、よく解ってないけど、自分なりの考えを。

中国で使われている経済用語は、日本語をそのまま使っている物が、多いような気がする。
長い間、社会主義体制を維持してきて、突然に始まった市場主義経済。
資本主義で、なおかつ漢字を使う日本の経済用語を、スライドさせると、手っ取り早い。

日本の経済用語というと、大昔に西洋から導入された資本主義経済の概念を、当時は解りやすく一般に広めるため、せっせと対応する日本語を造った。(畑違いで専門的に勉強していないので違うかも)

中国では、昔からある言葉はそのままに、無かった言葉は、日本語を導入。

ここで、「株式会社」「代表取締役」については、中国古来から存在していたので、昔からのある言葉、「股イ分公司」「董事長」をそのまま使った。

"株"は、下が一つで上が分かれている。"股"は、上が一つで下が分かれている。 ・・・言葉のトンチは、このくらいで置いておいて、

"董事長" は直訳すると、「物事をわきまえた長(おさ)」
多くの人は、"長"を頼って自らの資金を投資する。
董事長は、どちらかと言えば
「金は出しても口出すな。ど~んと俺を信じろ」
これで、かき集めた資金を運用して、利益を出して投資者に配当する。
もっと言えば、利子を付けて全額返済。余剰の資金で経営を継続させる。全額+利子が戻った投資者は、新たな"長"を求める。

当然日本では、会社資産は株主の物。代表取締役も、株主総会で交代を命じられることもある。

英語になると、両方"joint-stock company"と訳されてしまうのだろうが、日本と中国では、内容的に違うような気がする。
実際にニュースで、中国の会社経営陣の起こす問題等を、見てみると"董事"と言う文字に表される、概念が強く残ってるような気がしてならない。

基本的に、中国での投資者は経営には興味が無く、株価が上がり利益を得られる事のみに重点を置いているような気がする。
日本の大部分を動かしている、個人投資家と同じ考え。

最も株式会社は、株主に魅力的な配当が出来る利益を出すことによって、株式市場から資金が調達することができ、潤沢な資金力で企業を発展させることが目的なので、
 株主 = 株による利益の追求
は、ごく自然な事なのかも知れないが・・・。

それにしても、中国的な股イ分公司の思想が、現在の中国バブル崩壊の引き金にならなければいいのだが。。。