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輪行 ~昔話

前回輪行の話を書いて、ちょっと懐かしくなったので、昔の輪行事情のご紹介です。
 
昔。。。良く輪行をしていたのは、昭和の50年代のお話です。
 
その頃の輪行車と言えば、ランドナー
ロードの輪行もありましたが、こちらは殆どが大会参加目的だったと記憶しています。
 
いくつかのメーカーから輪行専用設計という自転車が販売されていました。
 
ランドナー輪行するので、マッドガード、フロントキャリアを分解する手間を省くために、フォーク抜きが定番でした。
そのために輪行仕様の最大の特徴は「輪行ヘッド」 フォークを抜いた時にベアリングが落ちないような専用設計。
ランドナー定番のカンチブレーはクイックが無いため、クイックレリース付きのレーキレバー。
泥よけステーのフレーム側を、蝶ねじやD環付きのネジに変更。
 
一般的にフロントブレーキのアウター受けはヘッドパーツに共止めされ分解時に手間が掛かるので、自分流にハンドルステムに貫通穴を開けてアウター受けにアレンジ。
 
こうして、自分の手で爆速輪行仕様に改造した自転車で輪行をしていました。
 
当時は輪行が珍しかったようで、駅前で自転車を分解/組み立てしている時に、人だかりができました。特に子供には大人気で興味津々で貼り付いて見られていました。
 
観光地の駅では、同じ列車で到着した輪行組が、同時に駅前で自転車を組み立て始めます。
ギャラリーも集まってくるので、、、当然、、組み立てタイムトライアルが始まります。
自分の自転車に集中しているようで、内心闘志満々!!
ササッと組み立てて後片付けをして、誰よりも早く颯爽と走り出すのが、たまらなくカッコいい!!!!
 
若気の至りです。
なぜか、とってもかっこいいと思っていました。
 
実際の所は、、、、
華々しくトップスタートした直後は、各部締め込み不足でガタガタ、、、
ギャラリーの目の届かない場所までなんとかかんとか走りきり、そこで停まって各部の増し締めです。
 
ともかく「トップスタートを切りたい」この一心で、爆速輪行仕様に改造し、裏技を駆使してまで一番を取る。
 
いや~~~ 若かったな、、、