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ステム長を考える

ステム長についての考察です。
これ又個人的な考えなので、参考になるかどうかはわかりません。
このような考え方もあるとの問題提起です。

一般的にロードバイクのステム長は、90mm以上推奨と紹介されています。
理由としては、ステム長が短くなると、ハンドリングがクイックになりすぎるので、90mm以上が望ましい。
少し疑問です。
ハンドリングがクイックになるかどうかは、フレームのアライメントに拠るところが大きいと考えています。
ステム長の如何に関わらず、クイックなハンドルが危険であれば、ヘッドアングルを寝かせてオフセットの大きなフロントフォークを採用すべきです。

人間の感覚は、なかなかどうして捨てた物ではなく、ステム長の50mm位の差はすぐに学習して、ステム長の違いによるハンドリング特性の修正など訳もなく朝飯前にこなしてしまう程高い能力を有しています。心配に及ばず。です。

では長いステムを推奨する理由は?
ハンドルの安定性を得るためと考えています。
上述の「クイックなハンドリング特性は危険」と話が紛らわしくなるので、
押さえの利くハンドリングと言い換えても良いかも知れません。

「押さえの利くハンドリング特性」とは、
スピードの出る下り。体力的に厳しい長丁場。等での外乱によるハンドルの乱れを押さえ込みやすいハンドル特性を実現する事と考えます。

ダウンヒル競技では、暴れるフロントを押さえ込むために年々ハンドル幅が広くなり、700mm幅のハンドルもあるようです。非常に理にかなった進化だと思います。

引き換え、ロードバイクのハンドルは車両をコントロールする目的以上に上半身の筋力を有効に下半身に伝える一種の駆動補助器具の役割も担っています。
それにより、ハンドル幅は体型に合わせて上限が規制されます。
押さえ込むためのハンドル幅の不足分を補うために、ステム長を伸ばして辻褄を合わせる必要が出てきます。
ステムを長くすると、長距離を走ってヘロヘロになった時に、荒れた路面で直進性に気を遣わずペダリングに専念できるようになります。

ステムを長くしすぎると、前輪荷重が増えるとの所見もありますが、ペダリング体幹で支える。ブレーキング時は腰を引いて後ろ荷重を心掛ける事で、十分に対応できる範囲と思われます。
前傾姿勢のロードバイクに乗り始めて、慣れない間は短めのステムを選択する必要があるかも知れません。この場合は下りでスピードを控えているでしょうし、体力と相談して無理な長距離走行もしないため、短いステム長でも問題なく走行を楽しめることと思います。

最近安いステムも沢山出ているので、取っ替えひっかえ遊んでいます。
最近のステムのクランプ方式だと、パーテープをほどかずに簡単に交換できるので、ステム遊びがますます止まりません。