夜間走行を安全に~自作編
最近寒くて、自転車に乗れないので部屋に引き籠もって、工作に明け暮れています。
昔懐かしのトモダのヤジロベエ。
古くからの自転車乗りの方には、人気絶大の(?)知る人ぞ知る一品。
足下から遠くまで地面を舐めるように照らしてくれる、夜間走行にとってなくてはならない必需品です。低い位置からの照射となるため路面の突起が浮き出すように細かな道路のうねりも非常にハッキリと見て取ることができます。
当時と比べものにならないくらい性能の良いLEDライトをヤジロベエ装着すれば鬼に金棒です。
しかし、当時のヤジロベエは単二電池三本使いの探索ライトを装着することを前提としていたので、現在のライトは全長が短く装着することができません。
現在のフロントエンドには前輪脱落防止用の爪があるためこの部分も問題となります。
でもヤジロベエの照射パターンを使いたい!!
と言うことで、このヤジロベエに敬意を払いライトホルダーを自作します。
【材料】
・2.0mm厚ステンレス板
・M10ステンレスワッシャー
・24.5mmシートポスト用シートクランプ
・JBオートウェルド
最初2.0mm厚のアルミ板で製作しましたが、振動で簡単に折れてしまいました。加工に難がありますが、ステンレス素材はマストです。
最近流行の1850リチューム電池を使ったLEDライトを固定するには保持用薄ゴム板を挟んで24.5mmシートポスト用クランプ(シートチューブパイプ径28.4mm)がジャストフィットです。数種類のライト用にステーを自作しましたが、寸法的には、殆ど同一サイズです。
【製作】
M10ワッシャーの内径を、クイックシャフトのタケノコスプリングの外径に合わせて拡大します。
2.0mm厚ステンレス板を適当な形に切り出します。
クイック軸部分にφ4。クランプ固定用にφ6穴を開けます。
接着が完了した後、万力に挟んで適当な角度になるまでハンマーでブッ叩きます。
以上でステー側の加工は完了です。
続いてクランプ側の加工です。
ステー-クランプ間にも2.0mm厚シリコンワッシャーを使ったり、色々試しましたが、ライト-クランプ間にゴムを挟むだけで、効果は必要にして十分のようです。
左右に光軸がずれている場合は一度分解して、ステーの曲がりを調整します。
ワッシャーの厚みで車輪脱落防止用の爪をかわせるはずですが、もしワッシャーの厚みが足りない場合は、爪の厚みを削る等の対応が必要になるかも知れません。
無理矢理クイックレパーを締め付けるとクイック軸の曲がり等の弊害を引き起こす可能性があります。
ハブ軸固定ライトホルダーと、強力LEDライトの組み合わせはベストマッチ!
ディレーラー調整~工具自作編
となってしまうことが良くあります。(えっ、、無い? 私だけ?)
そこで、工具の自作です。
少しゴリのあるペダルとか、、
出番です。今こそ出番です。
まずぶった切ります。容赦なくぶった切ります。
(この言葉好きです・・)
このままでも十分に使えますが、ここで大人の男の余裕の見せ所。造形にこだわってみます。
削ります。ひたすら心ゆくまで削ります。
納得できる形になったら、ペダル軸の工具を掛ける部分につまみを取り付けます。
これはチョコラBBの蓋。小さめに穴を開けて無理矢理押し込んだ後ホットメルトで固めてみました。
握り部分は、余り物のパーテープを巻き付けて完成。
これで安全に作業ができるようになりました。
ステム長を考える
これ又個人的な考えなので、参考になるかどうかはわかりません。
このような考え方もあるとの問題提起です。
一般的にロードバイクのステム長は、90mm以上推奨と紹介されています。
理由としては、ステム長が短くなると、ハンドリングがクイックになりすぎるので、90mm以上が望ましい。
少し疑問です。
ハンドリングがクイックになるかどうかは、フレームのアライメントに拠るところが大きいと考えています。
ステム長の如何に関わらず、クイックなハンドルが危険であれば、ヘッドアングルを寝かせてオフセットの大きなフロントフォークを採用すべきです。
人間の感覚は、なかなかどうして捨てた物ではなく、ステム長の50mm位の差はすぐに学習して、ステム長の違いによるハンドリング特性の修正など訳もなく朝飯前にこなしてしまう程高い能力を有しています。心配に及ばず。です。
では長いステムを推奨する理由は?
ハンドルの安定性を得るためと考えています。
上述の「クイックなハンドリング特性は危険」と話が紛らわしくなるので、
押さえの利くハンドリングと言い換えても良いかも知れません。
「押さえの利くハンドリング特性」とは、
スピードの出る下り。体力的に厳しい長丁場。等での外乱によるハンドルの乱れを押さえ込みやすいハンドル特性を実現する事と考えます。
ダウンヒル競技では、暴れるフロントを押さえ込むために年々ハンドル幅が広くなり、700mm幅のハンドルもあるようです。非常に理にかなった進化だと思います。
引き換え、ロードバイクのハンドルは車両をコントロールする目的以上に上半身の筋力を有効に下半身に伝える一種の駆動補助器具の役割も担っています。
それにより、ハンドル幅は体型に合わせて上限が規制されます。
押さえ込むためのハンドル幅の不足分を補うために、ステム長を伸ばして辻褄を合わせる必要が出てきます。
ステムを長くすると、長距離を走ってヘロヘロになった時に、荒れた路面で直進性に気を遣わずペダリングに専念できるようになります。
ステムを長くしすぎると、前輪荷重が増えるとの所見もありますが、ペダリング中体幹で支える。ブレーキング時は腰を引いて後ろ荷重を心掛ける事で、十分に対応できる範囲と思われます。
前傾姿勢のロードバイクに乗り始めて、慣れない間は短めのステムを選択する必要があるかも知れません。この場合は下りでスピードを控えているでしょうし、体力と相談して無理な長距離走行もしないため、短いステム長でも問題なく走行を楽しめることと思います。
最近安いステムも沢山出ているので、取っ替えひっかえ遊んでいます。
最近のステムのクランプ方式だと、パーテープをほどかずに簡単に交換できるので、ステム遊びがますます止まりません。
カメ
ワイヤーのハンダ処理
ワイヤー末端のハンダ処理のご紹介です。
あちらこちらで紹介されているので、今更という感じですが、
自己流ハンダ処理の方法です。
ハンダ処理の利点として、
1.紛失の心配がない
インナーキャップって結構いつの間にか落としてしまうことがある物です。(私だけ?)
2.仕上がりがスッキリ
但し、先端がインナーキップのように丸くなっていないので、注意が必要です。
3.再利用可能
セコい話ですが、ちょっとした調整毎にワイヤー交換していたら結構出費がかさむし、常に手元にワイヤーのストックが必要になります。
無理矢理通すと、アウター内部の樹脂チューブに傷を付けることとなります。
そこで、自己流ワイヤーハンダ処理の方法として、「先端からワイヤー固定部分まで」全てハンダ処理を行います。
ワイヤー固定部分は規定のトルクでワイヤーを押しつぶすことにより確実に固定する。
との意見もありますが、何十年も固定部分までハンダ処理を行ってワイヤー固定をしていますが、 すっぽ抜けした事は今までないので、多分大丈夫です。
但し、推薦されている方法ではないので、自己責任でお願いします。
経験では、テフロン加工をされたワイヤーよりは、滑りにくい気がします。
この部分のバリはハンダ処理していない場合でも、特に複撚りのワイヤーを使った時に表面のワイヤーを切断してしまう程深く傷つける事があるので、マストな処理と考えています。
ハンダ処理をする場合、インナーワイヤーに熱が伝わり、アウター内の樹脂チューブへの影響を考慮して、インナーのみの状態で処理する必要があります。
この処理を行うと、先端数センチが棒状になるため、ハンドルに沿わした曲がりのきついアウターワイヤー部分には、通らなくなります。
無理矢理通すと樹脂ライナーに傷を付けるため、ここを抜く場合は必ずパーテープの巻き直しが必要となります。
テフロン処理されたワイヤーの場合は、表面のテフロンを紙やすりで綺麗に剥ぎ取り、その後ワイヤーの撚りの隙間に入り込んだテフロンはコンロなどで炙って除去しておきます。
この半田ゴテは先端を外すとバーナーになるため、場所により使い分けています。
ステンレスワイヤーには、ステンレスフラックス&ステンレス用ハンダはお約束です。
但しフラックスとを使うとコテ先のメッキ処理に悪影響を与えるため、専用のコテ先を用意するか、メッキ処理されていないコテ先の使用をお勧めします。
十分にハンダを盛った後に、コテでワイヤーを熱したままフラックスを流し込むと、更にハンダが奥深くまで浸透していきます(臭いです)。
最後に末端が外を向いていると危険なので、内側に向けて保険のために熱収縮チューブをかぶせて完成です。
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