お気軽海外生活

1コンテンツ1000円以内の自転車ネタが中心です。 お財布負担はライトに、整備内容はヘビーに。

チェーン交換

 チェーン交換をしたのですが、、、
あまりにも解りやすい伸び方だったので、自分用アーカイブとして。


最近チェーンの足触りが悪くなってきたので、恒例の取り敢えずの延命治療。
横方向の摩耗を、ほんのちょっと追い込んで、ガタ取りです。

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チェーンを外して洗浄する度に、具合を見て行ってます。
 
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どうでも良いプライヤーの、滑り止めを削ってそこにM4のナットをロー付け。
安物でガタのあるプライヤーの方が、作業性の良い工具に仕上がります。
全く需要の無いSSTですね。



今回は横方向のガタ取りをしても、足触りが改善しないので、チェーン伸びを測定したところ、

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使用限界でした。


吊して新品と伸びを比較してみると、

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新品  使用後
このチェーン96コマですので、一コマ伸びるとほぼほぼ1%。
現物で役半コマ分長くなっているので、0.5%の伸びですね。
チェーンチェッカー結構正確です。



チェーンの伸びは、ゴムのようにチェーンが伸びるのでは無く、一つ一つの可動部が少しずつすり減って、全体として伸びる。
なかなか実感がわかないですが、、
多段変速用は、ミッシングリンク。単速用はコネクトリンク。と呼ばれている部分のパーツです。

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右の新品と比べて、赤矢印部分が見事にすり減っています。
こんなに解りやすい減り方をしているので、保存版入り決定しました。

ルック車は馬鹿にされる存在?

「深刻化するロードバイク難民問題」と言う動画を見た感想ですが、、


ルック車と言う定義ですが、、難しいですね。
個人的な定義では「フレームのエンドがプレスの物」でしょうか?
生産性とコストを重視しすぎて、後々の整備性を二の次にした自転車。

ルック自転車はカッコ悪いとか、と言うと、、、
個人的には、手入れのされてない高級車が一番カッコ悪いんじゃないかと思います。

日本の家の近くは、大阪では結構有名な峠へ続く道の近くに住んでいます。
と言うことで、休みの日には峠へ向かうロードバイクが大挙して押し寄せます。

その峠道にさしかかる少し手前に激坂。
そこには高校があり、この激坂で、高級ロードバイクにまたがったローディーが、朝練に向かう荷物満載の体育会系男子のママチャリにアッサリとぶち抜かれていきます。

まぁ、自転車なぞ体力勝負の乗り物なので、高級ロードに乗って頑張っているおっちゃんを責める気もサラサラありません。カッコ悪いとも思いません。

高校生の底知れない体力は羨ましくあり、、

別にママチャリでも、ルック車でも、その自転車に愛着を持って一生懸命乗っていれば、それは立派な自転車。他人にとやかく言われる筋合いでは無いと思うんですが、、、

ネット上では、「あれはゴミ」「ゴミみたいな」と言う表現をされている方もいますが、それは、その自転車に乗っている方に失礼だし、それを作っている工場現場の方々に失礼極まりない表現では無いでしょうか。

確かに、製品の中には資源の無駄遣い以外何物でも無いと感じる物がありますが、
「まぁ、消費者なんか馬鹿だから、この程度に作っておけば、騙して金を巻き上げられるだろ。」
という、企業があることも確かで、攻められるべきは、
この企業の企業理念であり、
本質を見ずに金額だけに捕らわれて、安易に商品を購入する消費者にも非があるのかも知れません。



世の中マウンティングを取りたい方は、どこにでもいるようで、器材の「グレード・価格」だけでレッテル貼りをするって話も良く聞きます。

「好きなら生活を切り詰めても高い機材を買え!」本気ならそれくらいできるはず。
本気度が足りない奴はカッコ悪い。
よって、安物に乗ってる奴はカッコ悪い。

まぁ、解らなくもない理論ですが、皆が皆そこまで金を突っ込める訳じゃ無いですし、、、

結局の所、器材の善し悪し、その器材に対する愛着。それを金額でしか見ることのできない、本質を見極める目を持っていない人が、「ルック車になんか乗って」とか言って、自分の感性の低さで、価値観の違う他人を排除しようとするんでしょうか?

 

 

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ブレーキあれこれ

最近ディスクブレーキの波がロードにも押し寄せているようで、、、
今年のサイクルモードで最新の自転車にも乗らせて貰いました。

油圧のディスクブレーキが、ともかくスゴい!!
軽いブレーキタッチと、レスポンス。 リニアに立ち上がる制動力。正に究極のブレーキシステムの一歩手前。という感じがします。

あと一歩については「効き過ぎる」
ロードのタイヤは、23Cとか25C。受け止めることのできるブレーキング力はたかが知れているので、特に後ろは強く引けばすぐにロック。但しコントロール性が良いので、ロックさせた後のグリップ復帰からのコントロールは抜群ですね。
現在主流のローター径は120mm(でしょうか?勉強不足です)、これを3割程度小径にした方が、相性が良いような印象を受けました。もしくはタイヤを28Cとか32C位にするとか、、、これはロードの軽快性が失われるので却下ですね。

前輪ディスクブレーキは凶暴です。試乗の際に急ブレーキを掛ける状況があったのですが、上り坂であっても簡単にジャックナイフする制動力でした。コントロールの良さで落車は免れましたが、凶暴すぎですね。
但し乗ってる私がデブなのか、車体の剛性の問題か、ジャックナイフ中の挙動は大変不安定でした。フロントフォーク、ヘッド廻りの剛性はMTB並に上げた車体で無いとないと、下りの突っ込みではブレーキを当てながらのコーナーリングは怖いかと思います。

コーナーリング中の当てブレーキについては、リムブレーキと異次元の安定性です。
ブレーキシューの当たり面を、コーナーリング中に常時変形を繰り返しているリム面と切り離すことで、車体を倒した状態でも不安無くブレーキを当てることができます。

この件については不案内なのですが、何種類か試乗させていただいたディスクブレーキ装着車全てハイスピードの下りでハンドルが流れるような気がしました。

個人の結論として「現在の状態のディスクブレーキ仕様のロードが欲しいか?」と聞かれると答えはNOです。
理由は「ブレーキが効き過ぎるから」長距離を走って疲れた時に、反射的にブレーキを引いた時に、後輪ロックはなんとかなるとして、前輪の効き過ぎによる前転回避の自信がありません。
油圧ディスクで、ABS装着の前輪、小径ディスクの後輪。この仕様になれば断然欲しくなります。

昔仕様のランドナー、キャンピング車に最新の油圧ディスク装備は魅力的ですね。
この手のフレームアライメントであれば、簡単に前転することも無く、雨に立ち向かい突き進む自転車には、油圧ディスクが最適ですね。
落車した時や、バック類との干渉によるブレーキホースの出先での整備性には少し不安がありますが、、、、

クロスバイクって何?

ずいぶんと長い間、クロスバイクのブームが続いているようです。

クロス・・多分クロスオーバーの事と理解していますが、
クロスオーバー・・○○と△△のいいとこ取り。と解釈すれば、
当然場合によっては、○○と△△の悪いとこ取り、、になったりしませんか?
(個人的なひねくれた意見です)

初めてのスポーツバイクに最適
 とか、
ロードを引っ張り出すまでも無いが、快適な移動をしたい時に、、
等々、、、

結局何かに憧れて、「誰かが良いと言った」押しつけの自転車に、不便な部分に目を瞑った、モヤモヤの残った状態で乗られている方も、多いのでは無いでしょうか?
自分なりの、これに対するアンチテーゼとして、娘の通学用自転車を作ってみました。

クロスバイク」と「ママチャリ」のクロスオーバー、、、と言うよりも、
「市販品」と「自分の中の変態」がクロスオーバーした自転車です。
実際に通学する道を一緒に自転車で走ってみて、毎日学校に持って行っている荷物を観察して、仕様決定をしました。

 
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絶対、四方八方かの非難囂々の完成形と思います。

素材は、momentamのAZ5-Airです。
使い切れない前3段は必要なし。
ダボ付きエンドであること。
クイック付きハブであること。
これについては、タイヤ盗難防止のためすぐにネジ止めに変更しています。
クイックが必要では無くて、クイックを前提とした、鋳造エンド付きのしっかりした作りのフレームであること。と言う理由です。

自転車は、自分で割と簡単にカスタマイズできるて、普段の使用目的に応じて、自分だけのOnlyOneが作れるので、楽しいですね。

当の娘は、変態オヤジの趣味に付き合わされてか、影響されてか、楽しそうに毎日乗りましています。 なのか、、、? しょうが無しに乗ってるのか?
これについては、自転車のカスタマイズより奥が深い問題なのかも知れません。

 

アウターワイヤーカット ~最終兵器

これまで色々様々な道具で、アウターワイヤーと格闘してきました。
で、変速アウターの現在主流となっている、縦線のアウターワイヤーに対抗できる道具がやっと見つかりました。

因みに、ブレーキアウターや旧式変速アウターのネジネジアウターワイヤーであれば、個人的に最強なのは、
「3peaksピアノ線強力ニッパー」

 



基本的に挟み込むタイプの工具では、ピアノ線の束には対抗できないようです。

そこで、「ミニリューター + 切断砥石」にたどり着きました。
 
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極端に速い回転数で、連続的にカットすると熱を発生しインナーライナーが変形するのが気がかりですが、回転数を抑えて、少しずつ切断することでこの問題は回避可能です。
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バッチリ綺麗な断面です。
 
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(コンデジではこの程度のピントが精一杯)

軽いバリ取り、ライナーの処理は、

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ダイソー精密ダイヤモンドヤスリ3本組。

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細い丸棒ヤスリはインナーライナーのバリ取りに最適。ダイヤモンドヤスリのため全方向に動かしてヤスる事ができます。

 
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スキーメンテナンス用のファイル。金属エッジと樹脂ソール両方を削ることを目的としたヤスリなので、樹脂部分もサクサク削ることが可能です。

チェーンステーアウター受け~リヤディレーラー間の曲がりのきつい部分は、縦線タイプアウターの場合、真っ直ぐ切ったアウターを装着時の形状に曲げると、円周の外側と内側の関係で、微妙に切り口が真っ直ぐになりません。
 
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そこで、装着時近くまで手で変形させヤスリで端処理を行います。

これくらい別に気にすることでは無いような気もしますが、気の持ちようです。
 
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最後に成型した時とワイヤーの刻印を基準にして同じ方向に曲げて装着します。

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長距離を楽に走れる(かも知れない)コツ

ブレーキテクニックのお話しです。
ロングライドとブレーキの関係、、?何の話かと思われるか知れませんが、以下個人的な見解です。

走り慣れた方って何時間走っても全然疲れを見せず、後ろからついて行くと腹が立つくらいペースが崩れませんよね。

自転車に乗って間もない方の乗り方を見ていると、ペダリング技術の差以外にもブレーキングテクニックでずいぶん損をしていると感じます。

長時間のライドで握力が落ちてくる、腕が疲れる、肩がこる。これらの疲労の原因の一つに、減速テクニックが関係していると考えています。

強いブレーキングは、減速Gに対抗するための腕への強い緊張を強います。
ブレーキング中は、できるだけ軽い減速Gを一定に保つ事が必要があります。

運転が上手な人の自動車に同乗していると停止直前にスッとブレーキを緩めて、ショックを逃してスムースな停車をしています。
カックンカックンブレーキを掛けられると、横に乗っていても、疲れますよね。

自転車だと同乗することができないので、他の人がどのようにブレーキを掛けているかなかなか判断しにくいですが、
よく観察してみると、上手な人はブレーキング中でも腕が突っ張っていないのに対して、初心者の方はブレーキング中に上半身全体で突っ張るように減速Gに対抗しているように見受けられます。
これが何度も何度も繰り返されると上半身の疲労が蓄積し、長距離を楽に走りきることができません。

廻りの状況を早め早めに把握して、早め・軽めのブレーキを心掛ける事で疲労を軽減できる事と思います。

しかし、一般路上では、急ブレーキを避けられないこともまれに発生します。

教習所では、急の付く動作「急加速」「急ハンドル」「急ブレーキ」をしてはいけない。
と教えますが、ナンセンスの極みです。
教習所の教えを忠実に守り、急のつく操作を一度もしたことがない人が、急ブレーキを踏まなければならない状況に直面した時に、果たして滞りなく車をコントロールできるでしょうか?
一生に一度あるかどうか、、仮にそうだとしても、その人の一生は確実にそこで「ジ・エンド」です。本当に一生に一度のことになります。

話は横道にそれましたが、自転車に乗るのであれば急ブレーキの練習を繰り返しておいても、無駄にはなりません。
色々なサイトで、急ブレーキ方法が紹介されています。腰を後ろに引き後輪荷重にして、前に飛ばされないように踏ん張る。
とされていますが、これにもう一つ。
「どちらかのペダルを1~3時頃に固定し、踵を落とす。」
腕だけに頼らず、足の力も動員して体を支える事が必要になります。
減速Gを腕以外に足にも分散することで、全身の疲労を軽減することができます。

フラットバーであれば、減速Gに掌で対抗することができます。
ドロップハンドルもガシガシに攻めている時にも、下ハンを握って減速Gに掌で対抗することができます。
掌で減速Gを受けることができれば、疲労は軽減されます。
しかし、流している時は、ブラケットポジションのことが多く、握力で減速Gに対抗することになります。
握力で減速Gを受けると、非常に疲れます。

この対策として、ブラケット上面を水平よりも少し上向きにセッティングすることによって、減速Gを掌で受けることが可能となり疲労軽減に役立ちます。

サドルも前下がり気味のセッティングとすると、制動時に尻が前に滑り腕に負担が掛かることになります。
サドルを前下がりにセッティングすることにより、体全体の重心が前に移動しペダルに積極的に重力を利用してペダルに力を加えると言うメリッもありますが、長距離を流すような乗り方では、どうしても腕にも力が分散されることになり、これも腕に負担が掛かる原因となります。

長距離を走る時には、上半身の力を温存する事でより快適なサイクリングが可能となるかも知れません。
色々と試行錯誤してみてはどうでしょうか?


ポジションセッティング

弘法筆を選ばず

弘法大師はどんな筆を渡されても、その筆の特性を見極めて、その筆に合った字体(草書・楷書etc)をサラサラっと書いてしまう「真の書道の達人」
と言うことらしいです。

弘法大師ならどんなボロい筆でも綺麗な字が書けてしまう。
って言うマジシャン的テクニックの意味では無いそうです。

何の話かというと、自転車のポジションセッティングも、そんな物かな?
と言うお話。

最近は、ネットの情報があふれていて、ポジションも乗り方も大変参考になる記事が沢山あります。
自分には何が最適なのか?わからなくなってしまいます。

翻って自動車のシートポジション。
レンタカーを借りても、すぐに自分の好みの位置にササッと合わせていることと思います。
また、一般道から高速道路に上がったらすぐにシートバックを1ノッチ程倒して、高速巡航ポジションに変更されるんじゃないでしょうか?

個人的には、自転車も自動車と同様、基本さえ押さえていれば、各自好きなようなセッティングにすればいいんじゃないかと思っています。
身長・手足の長さ・柔軟性・筋肉の付き方、誰一人として全く同じ条件はないはずなので、万人向けのポジションって定義できないはずです。

乗り方にしても、登坂・コーナー・巡航・向かい風、、万能のフォームがあるわけでもありません。
最近よく見かける「お辞儀乗り」も昔からランドナーツーリング派はこのフォームで走っていたように思います。
重たい荷物を積んだキャンピング車で坂道を登るために、積極的にアンクリングを利用しましょうと紹介されていた時期もありました。

幸い自転車の場合は、ドロップハンドルで持つ場所の自由度も高いし、
サドルも、自動車のフルバケットみたいに決まった座り方しかできない物でもないし。
一度ハンドル・サドルをセッティングしたらその後は、それ以外の乗車フォームは受け付けないと言う物ではないので、
発進~加速は骨盤を立てて、スビードがのって巡航状態になれば、骨盤を寝かせて。
と変化してもいいのではないかと思います。

弘法筆を選ばず
ポジション・セッティングを悩むレベルであれば、基本的な自転車の性能に問題は無いと思うので、自由に乗りこなせるようになりたい物です。

サイクルモード2019in大阪に行って、色んな自転車に乗らせて貰った結果
「自分にジャストフィットのセッティングじゃない自転車」
に乗っても十分楽しめたので、ふとこんなことを考えてみました。