御多分に漏れず我が家でも、女房が電動アシスト自転車を購入しました。
ちょっと乗ってみましたがしんどい!!
18km/h位でアシストが切れるので、普段の感覚で軽快に走ろうとすると,滅茶苦茶しんどい。
激坂をのんびり登るのに特化した自転車です。
これは、チョーらくちん。
しかしトレードオフを考えると、失ったものが大きすぎるようです。
やっぱり自転車はシンプルが一番。
というお話ではなく、自転車販売店の整備のお話です。
文句タラタラ言いたくなります。
大手のチェーン店(アサヒではない)で購入したのですが、納車整備のひどいこと、、、
1.試乗車のアヘッドがガタガタ。
こちらの雰囲気を察したのか、他の自転車を試乗している間に、ちゃっかりと調整していました。
2.サドル調整のクイックの使いかたが無茶苦茶
クイックのカムと、カム受けの位置を確かめずに力任せに締め付けたようで、樹脂製のカム受けが破損していました。
青線がカム受けワッシャーの山部分です。
青線に対して直角の黄線に沿ってカムが回転します。
装着状態では、赤線方向にカムでカム受けを押しつぶしていました。
家に帰ってから、手元にあったアルミの5mm厚ワッシャーを削りだして、カム受けを新規作成して装着。
クレーム交換したところで、たかだか樹脂製なのですぐに寿命を迎えそうです。
3.チェーン無給油
家に帰ってみてみると、チェーンについていたのは、新品チェーンに塗られている防錆油、、、、
パーツクリーナーで洗浄後きっちりとチェーンオイルを給油してあげました。
4.ハンドルクランプ斜め締め
アヘッドステムのハンドル側クランプが、上面はほぼクリアランス無しまで締め付けて、下側は隙間ガバガバ。
現場で手直しをお願いしましたが、、、
下側のねじ二本をこれでもかというほど締め付けて、結局隙間は平行にならず、、、
店の人10分くらい格闘の末、なんとなく平行になる程度に無理やり落ち着けていました。
家に帰って、調整しなおしたら、やっぱりネジ山微妙にナメていました。そのうちヘリサート打ちます。
5.お客さんに説明しながら各部の最終点検
「ご覧ください。ペダルきっちり締まってます。」
と、目の前でペダルレンチで締め付けてます。
いやいや、、目の前で見せられても、どのくらいのトルクで締まってるか分らんでしょ。。。
メーター式トルクレンチで、お客さんに締め付けトルク確認してもらいながら締め付けるならともかく、
一生懸命ねじを締めつけていますアビール
何のパフォーマンス?
大体そのねじ山、さっき手で絞めてるときに、引っ掛かってたでしょ。
アルミのクランクに、鉄のペダル軸グリスも塗らんと締めこんだら、電蝕コース一直線でしょ。
当然家に帰ってから、クランク側ペダルタップでさらって、ネジ山整えてから、グリス塗って取り付けしなおしました。
6.シートポストのグリスが拭き取られている
シートポストにグリスが塗られていませんでした。
よくよく観察してみると、シートポスト下端のパイプの内側にほんの少しグリスが塗られていました。???
察するに、
- メーカーラインで組み立てた時には、シートポストにグリスが塗られていた。
- 店頭展示の際グリスがついているとお客さんの手や洋服を汚すので拭き取った。
引き渡しの際には、ちゃんとグリスを塗っておかないと、雨水侵入・さび付きコース一直線ですね。ペダルと共に、数ヶ月後に固着確実。
普通の人、家に帰ってからグリス塗り直したり、しませんからね。
普段自分の乗る自転車を、勝手気ままに整備しているので、作業を見る目が辛辣になっているのは、重々承知の上ですが、ちょっとひどすぎですね。
コロナ禍で自転車が売れて、人手も足りないのは十分わかりますが、この業界このままでいいんでしょうか?
自転車に思いを込めて、新規参入のお客さんも取り込める時期なので、もうちょっとだけ丁寧な作業をして、少しでも良い状態で、お客さんに手渡せば、
これからどんどん自転車が増えて、自転車を取り巻く環境もよくなっていく、せっかくのチャンスの時期到来と思うのですが、、、
こんないい加減な整備の自転車が大量に世に放たれれば、数年先には、オーナーに愛想をつかされた、野良自転車が大量に増えること間違え無しです。
きっちり仕事をしても、お金がもらえなければアマチュア。
手を抜こうが、何をしようが、金さえもぎ取ればプロ。
ということでしょうか、、、
minne.com