シマノさんすごい!! あさひさんもすごい!!
事の起こりは、娘のクロスバイクの点検をしていたところ、クラリスRD-2400リアディレーラーの調子が今一つ。
最もトップと最もローの入りは問題ないものの、真ん中あたりの入りがスパスパと決まりにくい。
ハンガーを取り外して、チェックしても曲がりはなさそう、、、
念のために、新しいハンガーを装着してみても、改善せず。
よくよく点検してみると、ディレーラー全体がガタガタと安定が悪い。
更に細かく見てみると、、
ピボットボルトの左右に装着されている樹脂ワッシャーが摩耗し、結構ひどい状態。
うん。ここに樹脂ワッシャーを使うとすり減って、ディレーラー全体がガタつくわな、、
この小さな部品、出るか出ないかイチかバチかで、自転車あさひに部品を注文に行ってみた。
あった。
樹脂ワッシャー単品では出ないものの、上の青色部品「BボルトAssy」という形で、補修部品が出る。とのこと。
お値段600円。
ただし、最近の部品供給不足問題で、納期は1ヶ月半程度。
ぜんぜんOK
パンタグラフ部分、プーリー周りにガタはないので、補修部品のみを取り替えて、継続使用を決定。
ひとまずは、パーツが来るまで古い部品を組み込んで、部品が入ってくるのを首を長くして待つだけ。
自転車あさひさんすごい!!!
600円の部品を時間を割いて検索。問い合わせ。いくらの利益?
それを嫌な顔ひとつせず探してくれる店員さん。
店員さんはいいかもしれない。どんな仕事をしても給料は同じ。
だから、そんな細かな注文も嫌な顔をせず接客するよう育てている、或いは、全体としての雰囲気がある会社組織としての経営姿勢がすごい。
それにしてもシマノさん凄すぎ!!!
補修部品を販売するよりも、バーツとして販売したほうが利益が出るでしょう。
無数の細々した部品の管理場所、手間、諸々。どう考えても絶対赤字。
100歩譲って、日本国内でアッセンブリーを行っているのであれば、部品が国内のどこかにあると想像できるのだが、、、
クラリスは中国生産?マレーシア生産? わざわざ細々した部品一つ一つを海外から輸入し、日本国内で分類保管管理。
並大抵の企業努力だけでは達成できないでしょう。
確固とした経営理念の賜物でしょうね。
アフターサービスを重視するあまりに、製品価格にあまりにも利益を乗せすぎると、それは製造業の仕事ではなくサービス業の仕事。
使い捨てで納得しているユーザーに不要な負担を強いる結果となります。
シマノ製品の価格は十分に安い。製造業の役割は十分以上に果たしてる。
また人によっては
銀行融資を受けていない
→ 銀行を儲けさせていない
→ その銀行に預金をしている人々に利子を儲けさせていない
→ ゆえに社会貢献をしていない。
などという方がおられますが、振込手数料、為替手数料等など、銀行にそれだけ儲けてもらえば十分でしょう。
銀行からふんだんに長期借入を受けて、何十年と毎月きっちりと金利を支払って銀行を儲けさせているように見せかけてても、インフレが進めば実際儲かっているのかどうか?
最終的に倒産すれば銀行は大損。融資担当者は時限爆弾のバケツリレー。
今の世の中どんなに大きい会社でも、絶対はないのですから、、、
人のことより自分のこと。
まず自分の利益を出せる態勢を整えてから、人に利益配分を行うことが、すべての人がWinWinになる最低限の条件では?
最近流行りのエコ、SDGs。多くの企業がハゲタカのように助成金に群がっていますが、多くの企業が「無理をして」持続化可能の目標を達成する計画を立てているように見受けられます。
「継続は力なり」と言いますが、無理強いはどこかで破綻します。
シマノさん。100年の伝統を持つ、堺の町工場さん。
- なんの気負いもなく
- 自分の作り出す商品に自身を持って
- お客さんに媚びることなく
- お客さんの手に渡った自社製品は、朽ち果てる最後の一日まで持ち主のために動き続けることを当然と考える
結果としては、それが一番エコで、自然体こそが持続可能なんだと思います。
シマノさんにすれば創立当時の100年前から当然。何を今更。なのではないでしょうか?
たかが600円ぽっちの部品一つで、そんなことを考えました。
今回はシマノさんべた褒めですが、
言っておきますが「自転車あさひさんも立派です!!」
褒めちぎってはいますが、実は「昔は」シマノさんあまり好きではありませんでした、、、 そのお話は、またの機会に、、、