先週のお客さんとのトラブル。
あっけなく終了。本人が自首して来たとの事。大きな問題になる前に、一件落着して良かった。
今日話をしていて解ったことは、どうやら中国語には、
・イニシャルコスト
・ランニングコスト
に当たる言葉が存在しないこと。
話をすれば、解るのだが長々とした説明が必要。一言で言い表せる言葉がない。
『言葉がない = 概念がない』 である。
これは個人的な理論。
日本では外来語がよく使われる。
例えば、キューイフルーツ。
元々日本人が見たこともなかった、キューイフルーツが輸入される。
呼び名がないと困る。
持ってきた人間に
「これは何ですか?」
と聞く。
「キューイフルーツ」
と答えると、物と一緒に言葉も輸入される。
意味も分からずに、
"これがキューイフルーツと言うもの" と認識される。
その後に、キューイと言う鳥に似ているから。と言うことが解る。
キューイという鳥が紹介される。
これが、元々日本人が知っているリンゴが海外から輸入されると、、ちょっとくらい大きかったり、色が派手でも、
「○○産リンゴ」
の一言でかたずけられてしまう。
上のイニシャル・ランニングコストも、日本語では、ちょうど良い言葉が見つからない。
これも、海外から輸入された経営管理上の概念で、言葉も一緒に輸入された(多分)。
中国では、これが難しい。外来語がほとんど存在しないので、中国語に直さなければならない。イニ~・ラン~ についても、中国語表記が完成された頃に、一般的な概念として世間に知れ渡ることになる。
非常に大きなタイムラグが存在する。
ある意味日本人は、どん欲に何でも吸収するので、新語を造るのが間に合わない。若しくは輸入した物を使いこなす事に頭を使い、言葉はめんどくさいから、わざわざ造らない。そのまま使う。ただ不幸なことに、たまに外国人が聞いても意味不明な和製英語が誕生したりする。
どちらにしても、日本語が非常に柔軟なお陰で、日本人は相当恩恵を受けているに違いない。
海外の悪いことも、すぐに受け入れてしまうのは、痛し痒しだが・・・。