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工業製品

一昨日工業製品について考えていたら、

【中国】故障率なんと77.1%!新車の質低下鮮明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061115-00000002-nna-int
 
なんて言うニュースが・・・。タイムリー。
はっきり言って、今乗っているチェロキーも"新車の質"については、口が裂けても、評価できる物ではない。

いつも思っているのだが、
日本のワーカーは高学歴。最低でも中卒以上。
引き替えアメリカでは、小学校も卒業したかどうか怪しいワーカーが、工業を支えている。
チェロキーは、アメリカで設計された車。各所に「組み立ての合理化」を重視した設計が見られる。
逆に言うと分解・整備に対して、非常に非合理的。
この設計をした設計者は、現場の状況を把握し、大変頭が良いと思う。
但し、この設計のままで、中国工場にラインを変えると、、、、
頭の良い設計者が、考えも付かなかったアホが、工場に潜んでいた・・・・。

組付けを簡素化した設計を、中国工場では、もっと手抜きして、組み立てている。
これが事実。

でも、ニュースにあるように、
「故障が最も目立ったのは操作・ブレーキシステムで、故障発生率は57.8%に上った。」
チェロキーの場合、そこまでは酷くなかった。
 走る・曲がる・止まる
については、最低限の問題は、クリアーされていた。

・サスのブッシュが1G締め付けされていない。
・パッドとディスクのあたりが出ていない。
・シリンダー等の機械加工後の洗浄が不十分で、オイルがすぐに汚れる。

まっこの辺りは、大量生産工業品の宿命であると思われるが・・。
ここいら辺りまで、文句を付けると、部品買いして、自分で最終仕上げ加工をしてから組み上げるしか仕方がない。

つい最近、系最新エンジン製造ラインを見学させて貰った。
徹底的な機械化と、無人ライン。
中国を、労賃の安い生産基地としてではなく、一大市場として見ている結果なのかもしれない・・・。
でも、もしかすると、
「あんたら触るな。あんたらが手出すとろくな事がない。」
と言う意思表示なのかも、、、


ニュース内で、"満足度ベスト・ワースト5"が、書いてあるが、これは単に、新型・旧型、高級志向・大衆志向の違いのような気がする。
単に車を見栄を張るための道具として見た場合、この満足度結果は、十分に納得できる。

実際中国人の、車の使い方を見ていると、当てはまっているかも。
もちろん日本でも、この傾向は否定できないが・・・・・。