お気軽海外生活

1コンテンツ1000円以内の自転車ネタが中心です。 お財布負担はライトに、整備内容はヘビーに。

安全マージン

先々日瀋陽日本人補習学校の社会科見学会の下見に行ったときに、飲料メーカーの製造管理の方からおもしろい話をうかがった。

「日本のペットボトルは18g位、同型中国ペットボトルは14g位。」

因みに、日本ではトップから
「もしそれで事故が起こったときには。」
という意見が初めに出て、中国並みの安全マージンの削り取り方は絶対に採用されない。
と、言い切っておられた。


確かに中国のペットボトルはヘナヘナな素材が多い。
2L入りコーラなんかは、蓋を開けるまでは内圧で結構ガチガチなのだが、いざ蓋を開けるて持ち上げると原型を維持できずに注ぐのに苦労する位ペナペナ。
実際これで今迄液漏れは経験したことがない。
以前、アルミ缶はヘナヘナ過ぎて自転車カゴの取り付けねじにぶつけて穴開いた事があるが、、、

販売する目的の物は、中身のドリンクなのでボトルは家にまで持ち帰れれば、それで役目は十分に果たしたことになる。
その後はゴミになるだけ。

中国の場合ゴミにも値段が付いて、
しっかりボトルは、ペナペナボトルに比べて、廃品回収引き取り価格が1.5~2倍の高値で引き取ってくれる。
このあたりも、しっかりと市場原理が働いている。

今の日本では、ISO14000の影響で極力ゴミを出さないように、通い容器に入れて個別包装は無し。こんな納入方法もメーカー側から要求されている。
身近なところではエコバッグの普及。

何処までが安全マージンで、どこからが過剰包装なのか?
品質日本・サービス日本。JIS規格等足元にも及ばない高水準の社内規定。
言い過ぎかもしれないがある意味、細やかな感性を持つ日本人によって、匠の技が注入された規格工業製品。

ある意味採算勘定第一主義のドケチ中国が作った、コスト重視の実用工業製品。

中国の機械製品の輸出額が世界一になった。というニュースが最近伝えられたが、この商品と互角に戦うためには、これから先数年は日本国産製品は、相当な試練の年になるに違いない。

以前から、一人で勝手に提唱してきた「セコロジー」これをベースに現在何種類か新製品の試作を進めて形になってきているが、、、、
吉と出るか凶と出るか。

もうちょっと売り込み頑張ろ。